働き方改革の推進により副業を容認する企業が増えたことで、副業を前向きに検討している人もいるのではないだろうか。前回の記事では、副業容認による社員マネジメントのポイントを、企業の視点から考察した。本記事では、より身近な視点から、個人が副業をすることで得られるメリットやデメリット、副業選びのポイントについてお伝えする。
昨今、インターネット上には「副業」に関する情報があふれている。このように世間の副業への関心が高まっている要因の一つとして、企業寿命の短命化が挙げられるだろう。一昔前までは50年と言われた企業寿命だが、2021年に倒産した企業の平均寿命は23.8年であったことが、東京商工リサーチの調査により明らかになった。(参照リンク)
定年を迎える前に企業寿命が訪れる可能性がある今、終身雇用や年功序列などの日本型雇用システムは実質的な破綻を迎えたと言っても過言ではないだろう。企業に依存する働き方では危ういことに気付いた私たちは、自分の人生設計に対する責任が以前にも増して重くのしかかってきたというわけだ。
つまり、雇用形態にとらわれらない普遍的なスキルや知識を身につけ、個人として戦える武器を備えることが今後ますます重要になってくる。本業とは別に副業という新たな軸を持つことで、より個人のスキルが強化されるように思う。
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