もともとKATEは、21年2月からLINE公式アカウントで「MAKE UP LAB.」というサービスを開始していた。これは、スマートフォンのカメラを通して顔のパーツ比率や顔印象を分析し、ユーザーの「なりたい顔に変われる」メークメソッドやメークアップアイテムを提案するものだ。
「KATEでは、MAKE UP LAB.やSNS、YouTubeチャンネルなどさまざまなデジタル施策を進めてきました。その一方で、相反することではありますが、コロナ禍で失われつつあった店舗で実際に化粧品を手に取って買う楽しさを、あらためて周知する施策が必要なのではないかと考えました。そこで打ち出したのがデジタルと店舗の融合であり、形にしたものがKATE iCON BOXです」(若井さん)
KATE iCON BOXの開発ではMAKE UP LAB.の技術を応用したが、消費者心理の差に着目し、それぞれのサービス内容にあえて差をつけているという。「MAKE UP LAB.は、1人で家でじっくり自分の顔の印象を分析することを想定して、顔パーツごとの距離や角度、輪郭のタイプなどかなり詳しく分析する機能にしています。一方、KATE iCON BOXは店頭で、また1人だけでなく友達同士など集団で利用することを踏まえ、あえて簡潔で分かりやすい分析にして、体験する楽しさに重きを置いています」(若井さん)
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