信頼性が向上したことに加え、この20年間日本国民の給料が上がらないこともあって、クルマの使用年数は延びる一方だ。
クルマを長く大事に使うことは、資源の有効利用から考えてエコロジーにつながる。初年度登録から13年が経過すると税金が上がることは、クルマの代替えを促進させようとしているのだろうが、そんな愚策は日本くらいのものだ。
しかし補修部品が手に入らなければ、乗り続けることもできなくなる。自動車メーカーとしては一定期間利用したクルマはリサイクルしてもらって、買い替えてもらう方が売り上げにつながるから微妙なのだろうが、燃料が供給され続ける限りは、できるだけ長く利用できるような対応も必要なのではないか。
すべての車種で対応することは難しいだろうが、かつてのスポーツカーで部品を再生産しているケースも増えている。設計データから3Dプリンターによってパーツを供給するサービスは、ドイツの自動車メーカーが実施しているが、今後は実物からリバースエンジニアリングすることで、パーツを販売する専門業者も現れるかもしれない。
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