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朝倉未来がプロモートする「BreakingDown5」 格闘技ビジネスの構造を変えるか?イベントトップを直撃(4/5 ページ)

» 2022年07月13日 07時00分 公開
[森永康平ITmedia]

「早々に飽きられるかもしれない」

――確かに試合の前後も含めて見ることによって登場人物に感情移入できますし、一般的な格闘技とは違う面白さが生まれますよね。BreakingDownをやってみて、やる前には想像していなかったようなプラス面、マイナス面を、それぞれ教えてください。

 プラスの面は、実際にやってみると想像していた以上に試合内容が面白かったことですかね。マイナスの面はBreakingDownというコンテンツが面白すぎて、逆に早々に飽きられるかもしれないということですね。

 飽きられないために、常に新しいことを考えていかなくちゃいけないという焦りがあります。だから、自分でオーディション動画を見ていても楽しいと思えないんですよ。改善点ばかりが目に付いてしまうんです。

 BreakingDown5のオーディション動画がいま公開されていますけど、極端に朝倉兄弟にフォーカスしすぎですよね。私はまだいいですけど、審査員側に座っている白川陸斗さんや溝口勇児さんの紹介が一切ない。視聴者からすれば、「この人たち誰なの」って思うでしょう。こういうのはよくないと思っています。

 例えば、「THE OUTSIDER」という前田日明さんが代表の地下格闘技があります。最初は「前田日明さんのTHE OUTSIDER」だったのが、朝倉兄弟や啓之輔さんが出てきたことによって、結果的に良い意味で前田日明さんのみがフォーカスされることがなくなり、ブランディングに成功した事例だと思います。

 本来、BreakinDownもこうあるべきだと思っています。いずれは朝倉兄弟が裏方にまわるぐらいでちょうどいいと思います。もちろんBreakingDownの名前を世に出すためには朝倉未来さんが必要でしたけど、これからも魅力あるコンテンツにするためには、彼だけに依存してはいけません。

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