――BreakingDownが将来的に目指すところは何でしょうか?
目標としているのは世界展開ですね。1分1ラウンドっていう仕組みには言語が関係ないですし、そもそも動画コンテンツの潮流が短尺動画っていう流れもあります。実際に朝倉海さんがマイネル・ケイプさんに見せたらハマっていましたし、UFCの他の選手たちにもバカウケしていました。
やはり、今のままやっていたら国内ではそのうち飽きられてしまうと思いますから、世界展開していくことによって、このフォーマットの寿命が延びるかもしれないと考えています。
――BreakingDownもPPVをメインに収益化していく予定でしょうか?
既にそれなりの規模を誇る格闘技イベントのPPV収益を超えています。既存の格闘技業界の体質は古くて、興行の打ち方もあまり上手ではないと感じています。武尊さんと那須川天心さんの「世紀の一戦」があった「Yogibo presents THE MATCH 2022」によって、ようやくPPVが日本でもいけそうという雰囲気になってきました。
ですが、私たちのPPV「BreakingDown LIVE」は、ただお金を払って放送を見るだけではなくて、いわゆる投げ銭機能や、ジャッジに参加できる機能など、他のプラットフォームとは差別化を図っています。
業界が古い体質だからこそ、新参者が参入できたという考え方もできます。PPVだけではなくて、かなり高価な会場のチケットも同時に売り出しますが、いわゆるインフルエンサーが会場に来てくれて、それぞれの方々が動画やSNSで宣伝してくれる。こういうマーケティングやブランディングも、これまでの格闘技業界には存在しなかったと思います。
このように、どんどん新しいチャレンジをしながら、ファンを増やしていきたいと考えています。
森永康平(もりなが こうへい)
株式会社マネネCEO / 経済アナリスト。証券会社や運用会社にてアナリスト、ストラテジストとして日本の中小型株式や新興国経済のリサーチ業務に従事。その後はインドネシア、台湾、マレーシアなどアジア各国にて法人や新規事業を立ち上げ、各社のCEOおよび取締役を歴任。現在はキャッシュレス企業のCOOやAI企業のCFOも兼任している。日本証券アナリスト協会検定会員。著書に『スタグフレーションの時代』(宝島社新書)『MMTが日本を救う』(宝島社新書)や、父・森永卓郎との共著『親子ゼニ問答』(新書/ KADOKAWA)がある。 Twitter:@KoheiMorinaga。
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