――まずタイトルについて、なぜ300日なんですか。残り65日は?
星賢孝氏(以下、星): テレビ番組『マツコ&有吉 怒り新党』に出たときに、「365日」って言ったんですよ。一年中撮ってるしね。そしたら「おかしいでしょ、旅行に行ったりするでしょ」って突っ込まれた。確かに撮れない日もあるから、控えめに切りのいい300日にしています。
――なるほど。各地で展覧会や講演もされていますよね。だけどそれ以外は雨の日も雪の日も撮ってる。もともと写真の趣味があったんですか。
星: いいえ、皆さんと一緒で記念写真とかスナップを撮るぐらいでしたね。
――美しい写真の数々は独学だったわけですね。
星: だってウチの周りに写真教室はないし。パソコンも自転車もスキーも写真も全て独学。写真はデジタルカメラになってすぐですね。約30年前。40歳の頃、働きながら撮っていました。
――独学にびっくりです。今では観光客に教える側でしょう。プロの映像作家の安孫子さんも驚かれたのではありませんか。
安孫子亘氏(以下、安孫子): 働きながら撮るって大変だと思いますよ。日の加減もある。天候もある。列車の時間もある。どれだけ会社にいなかったんだろうって(笑)。
星: しかもオレ、マラソンもやってるんだよね。フルマラソンを3時間切ってますから。青梅、河口湖。ふくしま駅伝の選手もやりました。
安孫子: 仕事していないみたいですね(笑)。
星: そうそう(笑)
――それで養った体力が今に生きてる。
星: 自転車もやる。山スキーもやる。役に立っています。写真を撮るために山へ登りますし。
安孫子: 写真を撮る。それを継続するっていうのは並大抵のことではないですよ。
星: 同じ場所ばっかりだけどな(笑)。
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