消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
日本トレンドリサーチを運営するNEXER(東京都豊島区)は、消臭・無臭の研究開発を行うハル・インダストリ(静岡市)と共同で、全国の男女を対象に「夏に気になるニオイ」について調査を実施した。夏に一番気になる他人のニオイは何か聞いたところ、1位は男女ともに「汗のニオイ」(女性63.0%、男性50.7%)だった。次いで、「口臭」(同14.3%、19.7%)、「たばこのニオイ」(同13.3%、14.0%)だった。
「汗のニオイ」が気になる場所はどこか尋ねたところ、最多は男女ともに「電車やバスの中」(女性78.0%、男性72.4%)だった。2位以降は男女で違いがあり、2位は女性が「街中で人とすれ違う時」(45.0%)、男性が「事務所やオフィス」(38.2%)、3位は女性が「事務所やオフィス」(31.0%)、男性が「街中で人とすれ違う時」(28.6%)と2位と3位は男女で逆転した。
「自分の汗のニオイ」が気になったことはあるか聞いたところ、女性の77.8%、男性の75.3%が「ある」と回答。男女とも多くの人が自分の汗のニオイが気になることがあることが分かった。
自分の汗のニオイが気になったことはあると回答した人に、自分の汗のニオイに対し何か対策をしているか尋ねた。女性の77.3%、男性の62.6%が「している」と回答し、女性の方が対策している割合が高かった。
どのような対策をしているかについて聞くと、「こまめに汗を拭く、出かける前に制汗スプレーをかけていく」(40代女性)「汗をかいたらシャワーを浴びる」(40代女性)「着ているものをこまめに洗濯する」(50代男性)「消臭スプレーをこまめに使っている」(50代女性)などの声が聞かれた。シャワーを浴びたり着替えたりする人や、外出時は消臭スプレーなどをこまめに使用している人が多かった。
コロナ禍でテレワークが急速に広まり、汗をかくような満員電車やオフィスへの通勤が減少しているが、汗のニオイを気にする割合はまだ多いことが分かった。今年は全国的に平年より厳しい暑さの夏になるといわれており、汗をかく機会は多いと予測される。引き続きニオイ対策が必要な夏になりそうだ。
今回の調査は、全国の男女を対象に、インターネットで行った。期間は7月1〜4日、有効回答数は1200人。
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