人に任せたほうが速い……と分かっていてもできないことはないでしょうか。かつての私は、そうでした。そうならないために、「1人でやったほうがいいこと」と、「周囲にお願いするべきこと」の仕分けの基準を持っておくといいでしょう。
「自分がやらなくても結果に影響しないこと」は任せたほうがいいです。私の例だと、「伝票整理」「財務諸表の作成」「税務業務」「ホームページの作成」「一部の打ち合わせ」は、パートナーにお願いしています。
一方で、「新たなテキスト作成」「講義」「商談」は私が行います。ここは、結果に影響するからです。営業マン時代から、その発想でした。この基準を持つと自分がやったほうが速いと思うことも、お任せしたほうが“結果に影響するタスク”にかける時間を確保できると分かるので、任せ上手になれます。
ぜひ、「自分がやらなくていい」ことがあり、助けてくださるスタッフがいるなら、お任せすることを考えてください。
いきなり相談されると相手も困ります。協力したくても、受けられません。そんなことで、余計なストレスを相手に与えてしまわないためにも、万一に備えて、先にお願いの打診をしておきましょう。
具体的には、DESC(デスク)法でお願いをしてください。DESC法とは、言いづらいことをさわやかに伝える話法です。お願いごとがある際、かなり便利な話法ですので覚えておきましょう。次の順序で伝える話法です。
【DESC法】
Describe(描写):意見を言わず、状況を述べる
Explain(説明):自分自身の思いや意見を伝える
Specify(提案):具体的な提案をする
Choose(選択):最後は、選んでもらう
図に例を紹介しました。私の研修でもDESC法を紹介しているのですが、「お願いをしやすくなった」との声が多く寄せられています。ぜひ使ってみてください。
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