本連載では、これまで会計や人事など領域別に使用しているSaaSを紹介してきた。今回は、会社の成長に伴って、どんな考えに基づいて利用するSaaSが変化していったか、時系列で見てみよう。
LayerXは、元々Gunosyの一部門としてスタートし、MBO(経営陣による事業買収)によって独立したという経緯を持つ。その際、最低限、カジュアルに始められるという観点で会計周りのSaaSとして導入したのがマネーフォワードの各SaaSだ。MFクラウド会計、給与、経費、請求書を使い、自社で月次決算や給与計算を始めた。
その後の規模拡大に伴い、20年には上位版のクラウド会計Plusに移行する。同時期に、電子契約のクラウドサインのほか、自社プロダクトである「バクラク請求書」の利用も始めた。名前が似ているのでややこしいが、MFクラウド請求書は請求書発行がメイン機能で、バクラク請求書は受け取った請求書を自動的にデータ化してくれるSaaSだ。
自社製品を社内で使う、いわゆる「ドッグフーディング」だが、経理担当の意見をダイレクトに製品に生かせる機会でもあったようだ。「向かいにエンジニアがいて、まさにユーザーの声を届けながら機能に反映してもらった」と、経営管理部の木村彰秀氏は当時を振り返る。
当初から利用している勤怠管理SaaSがAKASHIだ。「サポートのレスポンスがすごくいい。フレックスタイムへの対応も容易だった」(木村氏)。年休の管理のほか、タイムカード代わりに使っているが、APIを使ってSlackと連携し、「dakoku」と打てば出退勤が記録できるなどの設定も可能だ
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