LayerX編:急成長スタートアップはどんなSaaSを使ってる?あの企業が使うバックオフィスSaaS(4/4 ページ)

» 2022年09月06日 07時00分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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SaaS導入ポリシー

 最後に、LayerXのSaaS導入ポリシーはどのようなものなのか。「新しいものがどんどん出てくるので、一つに固執せず、移って行く前提で組みたい。そして、できるだけ連携にCSVを使いたくないし、SaaSごとの連携の良さも重視したい」と木村氏は言う。

 同社は、汎用的な一般の契約にはクラウドサインを使っているが、バクラクシリーズの定形的な契約ではドキュサインを導入している。契約書の一斉送信ができるほか、こちらも営業管理のSalesforceとの連携のしやすさが理由だ。

経理/労務業務の全体像(LayerX資料より)

 SaaS同士のAPI連携は増加しているが、片方向だけになっている場合もある。SmartHRはAPI対応が豊富でさまざまなSaaSから内部のデータを利用できる。ところがMFクラウド給与からSmartHRに移行した際には、データの取り込みに苦労したという。

 会社の成長状況や、自社プロダクトの状況に応じて、柔軟にSaaSを切り替えるLayerXは、SaaSユーザー企業としても先端を走っているともいえそうだ。

今回話を聞いた、LayerX経営管理部の木村彰秀氏(右)と経営管理部の堀江慧子氏(左)。LayerXが入居するビルの屋上にて

 当連載では、各社がどんなSaaSをバックオフィスに導入しているのか、その実態を聞く。自社の利用しているSaaSについて話していただける企業があったら、ぜひ編集部まで連絡してほしい。

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