最後に、LayerXのSaaS導入ポリシーはどのようなものなのか。「新しいものがどんどん出てくるので、一つに固執せず、移って行く前提で組みたい。そして、できるだけ連携にCSVを使いたくないし、SaaSごとの連携の良さも重視したい」と木村氏は言う。
同社は、汎用的な一般の契約にはクラウドサインを使っているが、バクラクシリーズの定形的な契約ではドキュサインを導入している。契約書の一斉送信ができるほか、こちらも営業管理のSalesforceとの連携のしやすさが理由だ。
SaaS同士のAPI連携は増加しているが、片方向だけになっている場合もある。SmartHRはAPI対応が豊富でさまざまなSaaSから内部のデータを利用できる。ところがMFクラウド給与からSmartHRに移行した際には、データの取り込みに苦労したという。
会社の成長状況や、自社プロダクトの状況に応じて、柔軟にSaaSを切り替えるLayerXは、SaaSユーザー企業としても先端を走っているともいえそうだ。
当連載では、各社がどんなSaaSをバックオフィスに導入しているのか、その実態を聞く。自社の利用しているSaaSについて話していただける企業があったら、ぜひ編集部まで連絡してほしい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング