気分が最も落ち込みやすい時間は「午後11時」 そのワケは?(1/3 ページ)

» 2022年09月15日 17時45分 公開

 マーケティングや市場調査を行うゼネラルリサーチ(東京都渋谷区)は、全国の20〜50代の男女を対象に、コロナ禍で増えている心の不調の実態に関する調査を実施した。気分が落ち込む時間帯はいつか聞いたところ、最も多かったのは「午後11時」(12.5%)だった。

photo ゼネラルリサーチは、全国の20〜50代の男女を対象に「メンタルヘルス」に関する調査を実施した(画像はイメージ)
photo 気分が落ち込む時間帯はいつか(出所:プレスリリース、以下同)

 以下、「午前7時」(9.2%)、「午前6時」(8.7%)、「午前0時」(8.0%)、「午前8時」(6.5%)と続いた。就寝前の「午後11時」、起床時の「7時前後」に気分が落ち込む人が多いことが分かった。

 午後11時に気分が落ち込む理由を聞いたところ、「寝る前にいろいろと先の事で不安な事を考えるから」(20代男性・岐阜県)、「明日も仕事かと思うと考え込み、また気分が下がる」(20代女性・愛知県)などの声が多かった。

 せたがや内科・神経内科クリニックの久手堅司院長は、「就寝前は、交感神経優位から副交感神経優位へ自律神経が切り替わる時間帯で、このタイミングは不調なども出やすい。また、寝る前に仕事のことや明日のことをいろいろ考えてしまうという回答にもあるように、リラックスすべき就寝前に考え込んでしまうことでさらに自律神経の乱れのスパイラルに陥ってしまう。このまま寝床に入っても、交感神経と副交感神経がスッキリ切り替わらず、レム睡眠と呼ばれる夢見がちの状態とになり深い眠りにつくことができず、朝を起きてもすっきりせず不調が続いてしまいかねない」とコメントした。

気分が落ち込む曜日は?

 気分が落ち込む曜日を尋ねた。1位は「月曜日」(46.6%)、2位は「日曜日」(24.4%)、3位は「水曜日」(6.8%)だった。

photo 気分が落ち込む曜日は?

 半数近くが「月曜日」と答えていて、理由を聞いたところ「これから1週間仕事だから」(20代男性・滋賀県)、「休み明けだから」(20代女性・愛知県)、「週末外に出ていることが多く、疲れがとれていないから」(30代女性・静岡県)など、休み明けが辛いからという意見が多く聞かれた。

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