開幕直後以降も、加入者は増え続けている。10月初旬に、英ロンドンを本拠地に置くアーセナルとトッテナムの「ノースロンドンダービー」、マンチェスターが本拠地のマンチェスターシティとマンチェスターユナイテッドの「マンチェスターダービー」など強豪クラブ同士のビッグマッチが相次いだからだ。
特に世界中のサッカーファンが注目するマンチェスターダービーは、同サービス開始以降、最高記録となる300万再生を記録。冨安選手が途中出場したノースロンドンダービーも200万再生を記録したという。同社は「改めてEPLが日本のサッカーファンに刺さるコンテンツであると再認識した」と受け止めを示した。
一方で、課題も出ている。それはユーザーの視聴スタイルの変化への対応だ。コロナ禍で、自宅で動画を視聴するユーザーが増えたことで、米アマゾンが手掛ける「Fire TV Stick」などの外付けデバイスをテレビにつなげ、大画面でYouTubeやNetflixなどの動画を視聴するニーズも増加した。最近ではヤマダホールディングスが3月に発売した、日本国内初となるFire TV搭載スマートテレビのような製品も出てきている。
Fire TVを使った視聴を楽しむには、同製品向けのアプリのインストールが必要だが、現状、SPOTVNOWは非対応。ユーザーにとって、快適な視聴環境を提供するには、専用アプリの開発は欠かせない。
Fire TV向けアプリの開発についてLSMに聞くと「日本のユーザーから多くの要望を頂いているのは事実」と認め「時期は未定だが、開発を前向きに検討している」とした。社内ではすでに、開発の本格化に向けた議論が始まっているという。
11月に開幕するW杯の影響で、EPLは約1カ月間の中断期間に入るが、日本代表選手の活躍次第で、リーグ再開後に加入者数が再び増加する可能性がある。そんなSPOTVNOWの動向に今後も注目が集まりそうだ。
その他、同社は10月8日から、同サービスの公式アンバサダーの募集を始める。抽選で1人選び、当選者には三笘選手が所属するブライトンの試合を現地観戦する権利を与える。サービスのPRの一環で、募集は同月12日まで。
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