自律神経活動の測定で検出された高ストレス者の57%は、アンケート式のストレスチェックでは高ストレス者と判定されないため、自覚することなく、突然不調に陥ったり、休職したりしてしまうリスクが高い「隠れハイリスク者」であることが、DUMSCOの調査で明らかになっています。
そもそも、ストレスを人が自覚するのは難しいとされています。その理由の1つが、人はストレスを感じると、ノルアドレナリンやコルチゾールなどの抗ストレスホルモンが分泌されて、一時的にパフォーマンスが上がってしまう点です。
その期間は「抵抗期」と呼ばれ、パフォーマンスが「ドーピング」されているような状態のため、それがストレスだと実感することは難しく、むしろ「調子がいい」とすら感じるケースも少なくありません。
しかし、そのパフォーマンスがドーピングされる「抵抗期」は、おおむね3カ月程度で、このドーピング期間が終わり、余力が使い果たされると、胃潰瘍(いかいよう)やうつなど、いわゆる「病名」がつくような状態に陥りやすくなります。
そのため、ドーピングされたパフォーマンスに惑わされることなく、ストレスを客観的に評価し、会議が特定の人物に集中する状態を回避することが重要になります。
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