スマートニュース(東京都渋谷区)は、「〇〇の秋」に関する記事とユーザーの関心を探るため、ニュースアプリ「SmartNews」の閲読データを調査した。その結果、昨年以来「値上げの秋」に関する記事への関心が急速に高まり、2年連続で大きな関心を集めていることが分かった。
2020年〜22年の秋季(8月15日〜10月15日)に掲載された、タイトルに「〇〇の秋」を含む記事について、記事数・閲読数・記事滞在時間を1〜10位までランキング化した。
20年にはランキングの圏外だった「値上げの秋」が、2年連続で上位にランクインしている。メディアの関心の高まりにより、記事数のランキングが上昇。それに加え、ユーザーの閲読数と記事滞在時間では、21年と22年の2年連続でトップ3に入り、記事数以上に高い順位となった。
「値上げの秋」の記事については、22年は家計の節約をテーマにしたものが目立つようになった。今年の記事で、最も読まれたのは、節約アドバイザーの和田由貴さんが、食費の節約ワザを伝授する光文社の『女性自身』の「“値上げの秋”から始める【10の食費節約ワザ】『安いきのこは生のまま冷凍保存で、うま味もアップ』」だったという。
同誌編集部の江口岳志さんは以下のようにコメントしている。
「去年の秋頃から、『値上げ』というキーワードが、経済・マネー系の記事で中心になってきました。今年に入り、ウクライナ戦争や円安の影響もあって多くの製品が値上がりすることが分かり、春には『値上がりカレンダー』という特集も実施しました。
秋になり、値上げに敏感な主婦層以外でも、多くの方が値上げラッシュを実感され、『値上げの秋』が共通概念となってきたのではないかと思います。値上げへの対抗策としては、究極的には買わないということですが、無理をせずに節約する方法を紹介したいと考えて、この記事を企画しました。今後も物価高が続く中では、例えば、スーパーで賢く買い物するにはどうすればよいのか、といったテーマに読者の方の関心があるのではと考えています」
今回の調査により、昨年来の物価上昇を背景に、生活環境の急変から「値上げの秋」の記事に社会的な関心が集まっていることがうかがえる。
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