――アウトドア用の冷凍めしを開発するにあたって、工夫されたことはありますか?
片岡: アウトドアのことを調べていくと、多くのキャンパーは料理を食べるだけでなく、つくることも楽しんでいることが分かってきました。ということもあって、現地に調理器具を持ち込んでいる。であれば、その器具を使って、冷凍食品を料理すればいいのではないかと考えました。
例えば、ホットサンドメーカー、メスティン(箱型の飯ごう)、クッカー(屋外用の鍋やフライパン)のいずれかをメニューに応じて使えるようにしました。例えば、ガパオは白米で食べる人が多いかと思いますが、ホットサンドでつくれるようにしました。何かユニークなことができないかなと考え、パンに塗って焼いて食べたところ、社内でも評価が高かったので、ホットサンドにしました。
――開発してみて、分かったことはありますか?
片岡: 冷凍食品なので、持ち運んでいるときに溶けないかという懸念がありました。ただ、多くのキャンパーは食材と一緒にクーラーボックスを持ち運んでいるので、その中に入れればいいだけのこと。そうすると、商品自体が“保冷剤”として機能しますので。しかも、現地で食べたあとは、帰りの荷物は軽くなるというメリットも。
あと、キャンプ場で販売できるのかという心配もありました。冷凍庫がないことを想定して、こちらで冷凍庫のレンタルや冷凍自販機などを用意しましたが、多くのキャンプ場が冷凍庫を持っていることが分かってきました。現地でバーベーキュー用の肉などを販売しているので、冷凍庫の空きスペースに並べることができればなあと思っています。
――ふむふむ。これから寒くなるので、キャンプを楽しむ人は減ってきますよね。利用者が増えてくるのは、来年の春ごろからといった感じでしょうか。雪が溶けるころに、冷凍めしも溶かして、食べる人が増えていくのかもしれません。本日はありがとうございました。
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