豊橋市役所は、地域の公共交通を運行する豊橋鉄道や豊鉄バスなどへ補助金による支援を行っている。公共交通の利用促進施策に取り組んでおり、利用率が向上することで、まちの発展にも寄与すると考えている。
「コラボの件を豊橋鉄道さんから相談されたときに、市役所としては公共交通とゲームのコラボは非常におもしろいと思いました」(豊橋市役所 都市交通課 加藤孝亮氏)
豊橋市には、他の都市のような強い吸引力を持った観光名所が少ない点が悩みだという。冒頭にあげた「のんほいパーク」は多くの来客があるとはいえ集客は近郊が多い、歴史の街並みが残る「二川宿」や「吉田城趾」は歴史ファン向けにとどまる。
しかし、豊橋鉄道そのものが観光資源ともいえる。「路面電車に乗ってみたい」「東急線を走っていた懐かしい電車に乗りたい」といった要望は、鉄道ファンにとどまらない。「豊橋カレーうどんを食べてみたい」「名物のちくわやおでん種がほしい」「ブラックサンダーの豊橋版パッケージがほしい」などグルメの魅力もある。豊橋に行きたい、きっかけがほしいという人に、このキャンペーンが背中を押す。
豊橋鉄道ゆかりのチェックポイントもある。チェックイン完了後、豆知識や付近のおトク情報もあるので、スクロールして確認したい(ゲーム画面より)
全国のテクテクライフユーザーにとって「テクテク豊橋ブラ散歩」は豊橋来訪のきっかけとなる。網走市で起きた現象が豊橋市でも起きる。三大都市から遠い網走市もテクテクライフの吸引力が効いた。そうであれば、東海道新幹線停車駅の豊橋市ならもっと多くの交流人口を獲得できるだろう。
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