小学校の体育は、子どもたちをスポーツ選手を育成することではなく、健康保持や、生涯に渡る豊かなスポーツライフの実現が目的とされている。運動の得意・不得意は関係ない。しかし、これまでの体育では、子どもの運動能力によって活躍できる子とできない子に二分される側面もあった。
公益財団法人日本スポーツ協会が実施した「スポーツ・運動に関する意識調査」(21年11月〜22年1月)。20〜50代の男女に対し、過去にスポーツに関するトラウマやネガティブな思い出があるか尋ねたところ、20.3%(5人に1人)が「ある」と回答した。
「体育の授業中に笑われた」「チーム決めなどの時、最後まで余っていて嫌だった」「持久走で呼吸困難になっても走らされ笑われ、それをネタにいじめを受けた」――。
調査の結果からは、ネガティブな経験を持つ人はその後、スポーツから距離を置く傾向が見られたといい、同協会は「小中高生を取り巻く環境に、スポーツを避けるようになる原因の一端があるのかもしれない」と指摘する。
この点、フラッグフットボールは、運動能力に左右されず、誰にもとっても活躍の場が用意されている。
ファミリーマート担当者は「運動能力により参加意欲や満足度が決まってしまいがちな従来のスポーツと異なり、全ての参加者に、個性の発揮と活躍の機会が与えられる運動として、SDGsの理念を実体験できる機会を提供できると考えます」と、今回の支援の意義を強調する。
ファミリーマートは取り組みの第一弾として、23年1月から順次、フラッグフットボールの教材テキストを全国の約300の小学校に、計約5万部を寄贈する。また、フラッグフットボールをテーマとしたBSよしもとの番組「マヂラブのフラチャレ部 SDGs スポーツをやってみよう〜」のスポンサーとして、同スポーツの普及や理解促進に努めるという。
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