東京商工リサーチ(東京都千代田区)は、コロナ前の2019年12月を起点に、上場する大手居酒屋チェーンの22年9月末までの店舗数を調査した。コロナ前から最も店舗が減少したのは「はなの舞」や「さかなや道場」を運営する「チムニー」の250店減(738店→488店)だった。
次いで、「土間土間」や「甘太郎」を展開する「レインズインターナショナル」(親会社コロワ イド)の245店減(1839店→1594件)、「庄や」運営の「大庄」197店減(487店→290店)だった。
業界全体でみると、上場居酒屋チェーン主要16社の店舗数は、22年9月末で5387店で、コロナ前の19年12月末は6661店だったことから、コロナ前から3年間で1274店(19.1%減)が減少した。
コロナ前から店舗数が「50%以上減少」したのは1社(SANKO MARKETING FOODS)、「30%以上50%未満」が4社、「10%以上30%未満」が5社、「10%未満」が3社だった。大手居酒屋チェーンは、新規感染者数が落ち着いた今夏も多くが店舗のスクラップを続け、出店には消極的な企業が大半を占めている。
大手居酒屋チェーン14社 コロナ禍の2年間で1356店減少
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