しかし、もちろんアマゾンが何もしていない訳ではありません。実は、現在インド市場を中心に積極的にソーシャルコマースに参入しているのです。
例えば、アマゾンは今年、女性に特化したインドのソーシャルコマース・スタートアップのグローロード(GlowRoad)社を非公開の金額で買収しています。
グローロードは、インド国内において600万以上のリセール業者、2万のサプライヤー、1800万のバイヤー、2000もの都市からなるネットワークを構築しています。グローロードを買収することで、アマゾンは自社の技術、インフラ、デジタル決済機能を活用して、インド国内の数百万人のクリエイター、主婦、学生、小売業者などあらゆる人々が卸売業者から商品を一括購入して直接オンラインで販売できるようにすることを目指しているといい、この買収により、アマゾンはインドのソーシャルコマース市場での足場を固められると期待されています。
また、米国内でも12月上旬にTikTokのような機能「Inspire」をAmazonアプリ内でローンチしました。記事によると、Inspire機能は消費者がインフルエンサーやブランド、他のユーザーが作成したコンテンツから商品やアイデアを探したり、買い物をしたりできる新しい短編動画・写真フィードだといいます。
また、アマゾンでは最近ライブコマース機能を拡充する動きも見られます。
米国では中国ほど浸透していないライブコマースですが、商品を宣伝するインフルエンサーをアマゾンのプラットフォームへ誘致することで、この状況を変えたいと考えているようです。現在Amazon Liveというライブコマース機能を監督している広告部門のヴァイスプレジデントであるWayne Purboo氏も、フィナンシャル・タイムズのインタビューで「ライブストリーム・ショッピングは小売業の未来だ」と語っています。
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