新車・中古車の輸入販売を手掛けるロシェル(大阪府和泉市)は1月23日、スペインの自動車メーカー「HURTAN Automobiles」(以下フータン)と正規輸入販売契約を締結したと発表した。フータン社製の自動車を輸入販売するのは日本で初めて。同日付けでスポーツカータイプの車種のオーダーを受け付け、2月10日に販売を始める。価格は910万円から。
申し込みを受け付けるのは「Grand Albaycin」(グランドアルバイシン)と呼ばれる車種。マツダの「MX-5」(マツダロードスター スペイン仕様)をベースに、外装をレトロなものに仕上げた。
クラシックな「Heritage」(ヘリテージ)とスポーティーな「Bespoke」(ビスポーク)の2種類を用意し、ルーフは「カブリオレ」と「タルガ」仕様、エンジンは1.5L(132 PS)と2.0L(184PS)から選択できるようにした。ボディカラーやシート素材・縫製などを自分の好みに合わせてカスタマイズすることで、同社は「世界に一台、自分だけの特別なクルマが作れる」とPRする。
フータンはクラシックカー好きのフアン・ウルタード氏が、1991年にスペイン・サンタフェで設立した少数生産の自動車コーチビルダー(改造車体メーカー)。受注生産で、熟練した職人が一台一台、ハンドメイドで製作しているという。「革新と伝統がひとつになって、オリジナリティに溢れ、完全にパーソナライズされた仕上がりを実現する」としている。2月11日には大阪市内にショールームをオープンする予定。
同様のビジネスを手掛ける自動車メーカーとしては、国内10番目の自動車メーカーの光岡自動車(富山市)が挙げられる。主な車種として、日産「マーチ」を英国車風にデザインした「ビュート」があり、受注生産で販売している。ビュートは1月20日で誕生30周年を迎えた。
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