また、ベルクは人気アイドル・日向坂46や乃木坂46のラジオ番組のスポンサーに就任。番組放送時に、同社の公式Twitterで番組の感想や関連する商品宣伝をリアルタイムで発信した。リアルタイムで感想をSNSに投稿しながら番組を楽しむZ世代と同じように情報発信した。アイドルをきっかけにして、ベルクという存在を知ってもらう狙いだ。
ライブTシャツが当たるキャンペーンや、メンバーの顔写真が入ったベルク限定商品を販売するなど連動企画を実施。アイドルを通じてベルクに来店するきっかけ・目的を作ったところ、好きなアイドルのグッズを集めるのと同じ感覚で、ベルクに訪れるZ世代が増加。ベルクを訪れたZ世代がその体験をSNSでシェアすることで、それを見た別のファンがまたベルクにやって来るという循環も生まれたという。
クリスマスには、人気声優の内田雄馬さんがベルク専属ソムリエ「大田崎慎也」として店内放送を行うキャンペーンを実施。内田さんのファンが店内放送を聞くためにベルクに訪れ、ファンにとってベルクが“聖地化”するという現象が起こったという。
こうしたユニークなキャンペーンは一時的に売り上げがあがるものの、しばらくすれば戻ってしまう劇薬のような側面もある。「そうした面は承知の上です。これまで買い物=コンビニだったZ世代に、こうしたキャンペーンを通じて実際に店舗に足を運んでもらい、Z世代が欲しい商品がベルクにもあることを知ってもらうことが狙いです。商品がよければその後もリピートしていただけますし、結果的に客数の増加につながります」(原島社長)
Z世代もいずれ家庭を持ち、日常生活でスーパーに行くようになる。今はまだ購入金額が低くても、いずれスーパーの常連になるZ世代に、ユニークなイベントをきっかけに「スーパーならベルク」という意識付けすることは、将来の来店客を確保するという未来への投資なのだという。
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