「霊視体験にご招待」「バレンタインデーなのにおみそ汁を振る舞います」「本社前にUFOが墜落」――こうした一風変わった取り組みで注目を集めているスーパーがある。埼玉県を拠点にスーパーを展開するベルク(埼玉県鶴ヶ島市)だ。
ベルクは1959年、埼玉県秩父市で「主婦の店秩父店」として誕生。地域に根付いた経営で店舗数を増やし、現在は埼玉県の他、千葉県や東京都など計128店舗(8月31日現在)を展開している。
コロナ禍での外出自粛といった行動制限により多くの業界の業績が悪化する中、スーパーはまとめ買いや数少ない外出先としての購買需要により、売り上げが増加。ベルクも特需ともいえる状況にある一方で、同社の原島一誠社長はある危機感を募らせていた。
「この先の人口減少が避けられない中で、これまで通り主婦を中心とした中高年をターゲットにし続けていては、いつかジリ貧になるのではと思いました」(原島社長)
そこで、新規顧客として取り込めないかと原島社長が着目したのが、Z世代と呼ばれる若者たちだ。「値段を見ればコンビニで買うよりもスーパーで買った方が安いのですが、Z世代にはスーパー=主婦層が行くところ、という思い込みがあり足が遠のいていました。こうしたZ世代をベルクに呼び込めないかと考えたのです」(原島社長)
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