スマートHRが実施した「タレントマネジメント」に関する調査(※)では、約46%の企業が「タレントマネジメントに満足していない」と回答した。
同調査では、その要因が人事部のリソースやデータ収集の不足にあるという結果も出ている。
HRテッククラウド市場が拡大している背景には、人的資本の価値の高まりに加え、人事のリソース不足や人事データ収集の重要性が増していることにあるようだ。さらに、同調査ではタレントマネジメントシステムと労務システムを併用した場合に、満足度が約1.4倍になることも分かった。
このことから、人事業務の満足度を上げるには「人事・労務業務の効率化」と「人事データを収集・蓄積する仕組みの整備」が求められると重松氏は結論付けた。
システム活用で一定の満足度が得られると分かっていても、そこに行き着くまでに、いくつものハードルが存在する。「人事情報を紙で管理している」「人事部以外(各地の工場など)にデータが散らばっている」「データ化されていても品質が低い」「データ活用の専門人材がいない」など。
スマートHRと三菱UFJリサーチ&コンサルティングが実施した共同調査「デジタルHRサーベイ2022」(※)によれば、こういった理由で約55%の企業が「タレントマネジメントに興味はあるが、システムを導入できていない」と回答した。このような企業にとっては、システムを導入するための時間を捻出する、あるいは専門人材を見つけるのが先決といえそうだ。
写真提供:スマートHR
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