消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化──このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
キーボードアプリ「Simeji」を提供する中国バイドゥの日本法人(東京都港区)は、「Z世代が選ぶ!! SNSでバズった!80年代・90年代ヒットソングTOP10」を発表した。1位は『ロマンスの神様』(広瀬香美)だった。2位には『愛のしるし』(PUFFY)、3位には『夏祭り』(ジッタリン・ジン)がそれぞれ選ばれた。
1位の『ロマンスの神様』(1993年)は、30年前にスポーツショップ「Alpen」のCMソングとして発売された。冬の定番ソングとして定着していた中、TikTokクリエイター「タイガ」が振り付けを考案しダンス動画を投稿。反響があったことから、ユーザーが「#踊ってみた動画」を次々と投稿し、Z世代から踊れるダンス曲として人気を獲得した。
選んだ人からは「TikTokでよく踊ってみたとかの動画が出てきた」「流行っていて踊っている人がめちゃ多かった」「ダンス可愛らしくて好き」「ダンスも流行っていたし、耳に残る」との声が聞かれた。広瀬さん自身もダンス動画を投稿し、コメント欄に「本人登場で最高〜!」などのコメントが多く寄せられた。
2位の『愛のしるし』(98年)は、2022年8月に5人組のダンスクリエイター「Hoodie fam」がTikTokに投稿した振り付け動画がバズり、Z世代が注目し始めた。同年8月には、女優の森七菜さんがカバーし、配信した他、翌9月には曲に合わせて森さん本人が踊るダンス動画がTikTokに投稿された。
選んだ人からは「中毒性があるメロディーで1度聞くと頭から離れない」「踊っているインフルエンサーが多い」「TikTokでもInstagramでも絶対1回は見る」とZ世代の間ですぐにトレンドになった。
3位の『夏祭り』(90年)は、夏祭りに出かけた男女の淡い恋心を描いた歌詞が特徴のサマーソング。00年に5人組のガールズバンド「Whiteberry」がカバーし、有名となった。
選んだ人からは「TikTokなどでよく聞くし、好きな曲」「勢いはあるのに失恋して切ない感じがなんかいい」「歌ってみた動画が多くて、印象に残っている」などの声が挙がった。ゲーム『太鼓の達人』で使われる楽曲としても人気があり、ゲームをする中でこの楽曲を知ったZ世代もいた。
4位以下は『残酷な天使のテーゼ』(高橋洋子、95年)、『Timing〜タイミング〜』(ブラックビスケッツ、98年)、『違う、そうじゃない』(鈴木雅之、94年)、『め組のひと』(RATS&STAR、83年)、『接吻 kiss』(Original Love、93年)『ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)』(荻野目洋子、85年)『フライディ・チャイナタウン』(泰葉、81年)が選ばれた。
調査は、10〜24歳の男女を対象にインターネットで行った。期間は1月13〜30日、有効回答数は585人。
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