ワークマンとワークマンプラスは、両店舗ともほぼ同じような品ぞろえである。しかし、看板をワークマンプラスにするだけで、一般客、つまり作業ウェア目的ではない客が数多く来店している。見せ方を変えることで、これまでと異なる客層を呼び込むという手法になっているのだ。これを、#ワークマン女子とワークマン カラーズでも狙っているとみられる。
#ワークマン女子との住み分けは、郊外立地および路面店を#ワークマン女子で、都心店をワークマン カラーズで、という形になるだろう。郊外型の店舗は、流通インフラなども影響してか1200品目くらいの品ぞろえがないと売り上げの達成が難しいとのことだが、都心店では600〜700品目に絞っても売り上げが目標に到達するそうだ。このことから、都心タイプのワークマン カラーズは、#ワークマン女子の品ぞろえから絞り込み、商品をアピールするスペースをしっかり作って訴求させていく形になる。
こうして、ワークマン カラーズでは、#ワークマン女子に足を運んだことがなく、デザイン性の高い一般衣料に反応してくれる女性客の獲得、つまりより広い客層へのアプローチを試みる。
ただし、以上はあくまでワークマン側の思いであって、その狙い通りに事が運ぶかは分からない。そのために9月の「本番」前に実験店舗として3月にオープンしたのが、#ワークマン女子の大阪天王寺MIO店と、4月オープン予定の横浜ビブレ店で、しっかり実績を積んで本番の9月デビューにつなげていく考えのようだ。
”ファッション性”を強調した初の「#ワークマン女子」が大阪・駅ビルに 他の店舗とどう違う?
なか卯が今でも「250円の朝食」を提供している理由 ライバルは牛丼チェーンではなかった
「想定以上の売り上げ」──期間限定47%増量商品、品切れ相次ぐ なぜローソンは値下げを選ばなかったのか
コメダは「ボリュームありすぎ」だからいい 4人家族がたどり着いた朝食の“最適解”
「580円の朝焼肉」誰が食べている? 焼肉ライクが開店を“4時間”早めてまで始めたワケ
脱「1皿100円」で沈むスシロー、くら寿司 値上げが受け入れられない根本原因Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング