提供開始から約半年間で全対象者の約54%、計2478人が研修プログラムを受講。一人あたりの申請件数は約2.7件で、総申請件数は6636件に上った。
申請件数が最も多かったのは30代(2113件)、次いで20代(1787件)だった。年代別総人数あたりの申請人数では、20代が64%で最も多かった。30代は55%、40代は54%、50代は45%、60代は17%という結果に。
ニーズの高かった研修プログラムの分野は、「語学(英語)」が1289件で最多。「時事ニュース」(1020件)、「ビジネススキル全般(ビジネススキルの網羅的な学習)」(870件)、「Excel/Powerpoint」(687件)、「システム・データ・プログラミング」(629件)、「経営管理」(605件)、「デジタルマーケティング」(380件)と続いた。
結果を見ると、DXのニーズは高くないように見えるが、そういうわけではないという。
同社はリスキリング支援施策を提供する以前から、博報堂大学などで全社的にDXに関わる研修を強化しており、年間40〜50種の研修を提供してきた。社員が講師を務めるプログラムも多く、座学だけでなく、チームで考え、実際に手を動かしながら学んでいくスタイルを多くとり入れている。
具体的には、同社のWebページへの送客を向上させるために、実際にデジタル広告運用を数カ月にわたって実践するトレーニング、データマーケティングの基礎作り・概念理解を目的とした実際にアプリを開発するプログラム、プログラミング思考を身に着けるために、実際にコードを書き、どのように実装されるかを学ぶゼミ形式のプログラムなどを実施。
木村氏は「今回のリスキリング施策では今まで注力してきた領域とはまた別の領域へのニーズが明らかになった」という。
「世の中でいわれているリスキリングは基本的にはDX領域がメインです。もちろんDX、デジタル分野も含みつつ、より広範囲の学びの場を提供したいと考えています」
「時事ニュースなど、情報収集的なサポートはこれまでほとんど行っていませんでしたが、今回リスキリングのラインアップに入れたところニーズが高いことが分かりました。これまで集中的に注力していた領域に加えて、リスキリングで学ぶ領域を広げた結果、語学や時事ニュースなどの差分の部分に多く手が上がったのだと思います」(木村氏)
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