消費者の傾向、若者の価値観、働き方の変化――このコーナーでは、ビジネスパーソンの働き方や企業の戦略立案に役立つようなさまざまな調査データを紹介していく。
ソフトバンクの子会社であるヘルスケアテクノロジーズ(東京都港区)は、全国の20〜50代を対象に「五月病に関する意識調査」を実施した。五月病が原因で休職をしたことがある人は3割程で、20代では4割近いことが分かった。
五月病とは、5月の長期連休明けに、「やる気が出ない」「ふさぎこむ」などといった症状が現れること。全国健康保険協会によると、新しい配属先の仕事や人間関係など、環境の変化に伴う心身の負担、ストレスが主な原因だという。五月病は正式な医学用語ではなく、医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」といった診断名がつけられることがあるという。
調査では五月病になったことが「ある」と答えた人は55.6%で(「確かにある」22.8%、「あると思う」32.8%の計)、5割以上の人に経験があることが分かった。
「五月病は深刻な病気だと思うか」との問いに、61.1%が「そう思う」と回答(「とてもそう思う」14.2%、「ややそ思う」46.9%の計)。五月病の自覚の有無に関わらず、6割以上の人が五月病は深刻な病気だと考えていた。
回復に時間を要したと感じている人は6割を超えた。回復に要した時間は「1週間程度」(26.3%)、「2〜3週間程度」(22.1%)といった回答が多かったが、2カ月以上かかったという人も17.8%いた。
五月病が原因で仕事を休んだことがある人は46.8%(「何度かある」19.8%、「一度だけある」27.0%の計)、休職したことがある人は31.4%(「何度かある」13.1%、「一度だけある」18.3%の計)だった。
20代に限ると仕事を休んだことがある人は54.3%、休職したことがある人は39.5%と、他の年代より高い数値となった。
環境の変化が大きくプレッシャーを感じやすい若手社員は、五月病の影響をより重く受けやすいとみられる。
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