今回の発表によると、田町駅周辺から分岐する「東山手ルート」に着手する方針だという。上野東京ラインから田町周辺で分岐し、羽田空港へと向かう路線だ。宇都宮線、高崎線、常磐線方面との直通を想定している。東京駅から羽田空港までは、現在30分程度だったものが、18分で到着できるとしている。
新線は、完全に新しいものというわけではない。田町駅周辺の分岐は、引き上げ線の撤去と各線の移設でスペースを確保し、線路を敷設(ふせつ)する。その後、現在は使用されていない貨物線、大汐線の橋りょうや高架橋を活用して線路を敷く。東京貨物ターミナルにあるJR東日本の用地を用いて、線路だけではなく車両留置線や保守基地線も整備する。
ここからは完全に新しく工事を行う区間だ。道路や運河下を通るルートで、羽田空港新駅(仮称)まで最大深度約50メートル、延長4.2キロの複線シールドトンネルとする。駅は第1、第2の旅客ターミナルの間の空港構内道路下に島式1面2線のホームを設ける。
最大幅員は約12メートル、延長は約310メートルである。この延長は、1両20メートルの鉄道車両が15両入れる規格だ。開業は過去のストックと新規の工事を組み合わせて、31年度を予定している。
では、羽田空港アクセスを強化してJR東日本は何をしようとしているのか。
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