「東京」という世界都市の価値を向上させるプロジェクトが、また1つ前に進むことになった。JR東日本は4月4日、「羽田空港アクセス線(仮称)」の工事を本格着手すると発表した。
鉄道を使って羽田空港へのアクセスを見ると、1964年に東京モノレールが開通し、98年には京急電鉄が京急空港線の運行を開始した。
京急電鉄が羽田空港にダイレクトにつながることは大きかった。本数は多いが輸送力の小さいモノレールに加え、普通の鉄道が頻繁に都心や横浜方面からアクセスすることで、羽田空港への交通網は大きく向上した。既存のリムジンバスなどを合わせると、同空港への利便性はさらに高まったといえる。
しかし、日本が国際競争から取り残されないためにも、東京の存在感を世界的に高める必要があった。2010年10月に誕生した新たな国際線ターミナルでは、羽田発着の国際線が多く運航している。
そんな中で、JR東日本による羽田空港アクセス線の構想が進んでいく。
16年4月の交通政策審議会答申第198号では、羽田空港アクセス線が「国際競争力の強化に資する鉄道ネットワークのプロジェクト」として位置付けられ、JR東日本も18年3月に発表した「変革2027」でこの路線を推進することを示した。
では、JR東日本の羽田空港アクセス線(仮称)は、どんな路線なのか?
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