東海道新幹線の運休で大混乱、JR東海の対処は適切だったか杉山淳一の「週刊鉄道経済」(1/6 ページ)

» 2023年06月10日 09時00分 公開
[杉山淳一ITmedia]

 はじめに、豪雨浸水被害に遭われた方へ心よりお見舞い申し上げます。

 それに比べれば、私が体験した「新横浜駅で4時間待ち、岡山まで乗った列車もデッキで立ちっぱなしの約4時間半」は大したことではない。しかし、客観的に観察してみると、JR東海の対処が適切だったか、乗客が知っておくべきことは何か、よく分かった。

 6月6日現在、内閣府が「令和5年梅雨前線による大雨及び台風第2号による被害状況等について」という文書を発表し、随時更新している。台風2号が5月31日から6月2日にかけて沖縄地方にかなり接近した。この台風の影響で梅雨前線が北へ移動し、さらに前線に向かって台風の暖かく湿った空気が流れ込んだ。

 6月2日、14時26分頃、東海道新幹線の豊橋〜三河安城駅間が、規制値を超えた雨量により運休になった。その後、規制値越えは浜松、静岡、熱海へ広がり、東京〜名古屋間の終日運休が決まった。報道によると22時30分時点で176本の列車が運休し、最大8時間以上の遅れの列車があった。急なことで沿線のホテルもすぐ満室となったようで、JR東海は新幹線列車を列車ホテルとして開放したという。翌日の3日は午前中の発着便がすべて運休となった。

新横浜駅新幹線コンコースの表示(筆者撮影)
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