部下と飲みに行きたいけれど、「ハラスメントかも」と悩む…… 仲を深めるにはどうすれば?Q&A 新任マネジャー駆け込み寺

» 2023年06月23日 07時30分 公開
[ほしのあずさITmedia]

Q&A 新任マネジャーの駆け込み寺

プレーヤーとして優秀な成績をあげ、晴れてマネジャーに昇進した……と思いきや、求められる役割がガラリと変わり、初めてのマネジメント業務に四苦八苦している人も多いのでは。上からの理不尽な指示、扱いの難しい部下からの突き上げなど、新任マネジャーが直面しがちなお悩みに答えます。答えてくださるのは、経営者JP 代表取締役社長・CEOの井上和幸氏。

今回のお悩み

Q: 部下との仲を深めるために飲み会を開催したいのですが、「これってハラスメントかも」とためらっています。部下との仲を深めるために効果的な手法があれば教えてください。

飲み会 部下と飲みに行きたいけど塩梅に悩む(提供:写真AC)

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部下を飲みに誘うのはハラスメント?

答え: 参加は有志で、日程・場所は他のメンバーに決めてもらう「誰でも気持ちよく参加できる飲み会」を開催する。

A: 昨今、部下を誘えずに悩んでいる人は多いでしょう。ですが、親睦を深めることを目的としてランチや会食、月1回程度の飲み会などコミュニケーションの場を作ることは大切ですので、発信することをためらう必要はありません。特にキックオフや部会など、定例的な行事の場合は、堂々と伝えてください。

 ただ、飲み会にも工夫は必要です。飲むのが好きな部下と個人で行く分にはいいのですが、「仲の良いメンバーとばかり飲み会をする」のは、公平性の観点で良くありません。上司にそのつもりがなくても、「あの人とばかり飲みに行っている」という声が上がりかねないからです。職場というのは、全員と一緒に仕事をする集団ですからね。

 また、参加は有志として、来たい人は来る、来ない人は来ない――と割り切りましょう。

 飲み会の日程や場所については、参加に前向きな他のメンバーに決めてもらいましょう。誰でも気持ちよく参加できる飲み会だと伝われば、参加者は増えていくはずです。

 部下に「もし何かあったら、全然遠慮せずに飲み会やランチに誘ってね」と伝えておくことも有効です。上司ではなくメンバーから「飲み会をしたいです」と言ってもらえるような、ウェルカムな空気感を作ることが大切ですね。

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話を聞いた人:井上和幸

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株式会社 経営者JP 代表取締役社長・CEO

早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルート入社。人材コンサルティング会社に転職、取締役就任。その後、現リクルートエグゼクティブエージェントのマネージングディレクターを経て、2010年に経営者JPを設立。2万名超の経営人材と対面してきた経験から、経営人材の採用・転職支援などを提供している。2018年、経営人材が集う会員制プラットフォーム「KEIEISHA TERAACE」を立ち上げる。また、著書には、『社長になる人の条件』『ずるいマネジメント』他。「日本経済新聞」「朝日新聞」「読売新聞」「週刊東洋経済」「週刊現代」「プレジデント」フジテレビ「ホンマでっか?!TV」「WBS」その他メディア出演多数。


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