インターネットインフラから金融、広告など幅広く事業を手掛けるGMOインターネットグループ。国内ではヤフー、楽天グループと並ぶ巨大IT企業グループだ。
同グループは1996年から「55カ年計画」を掲げている。これは96年を起点とし、55年後の2051年までに向けた長期目標で、51年までに売上高10兆円、経常利益を1兆円にするというものだ。
この長期目標達成に向けて、GMOインターネットグループでは業務効率化を進めている。ただ単に営業利益を伸ばすだけでなく、得た収益を人財投資に回しているのが特徴だ。その一環として同社では新卒採用の年収を「710万円」に設定し、優秀な人材確保に努めている。
23年に入りAIを活用したさらなる業務効率化も模索中だ。どのように利益を上げ続け、社員に還元しようとしているのか。GMOインターネットグループ副社長で、グループ人財開発統括に携わる西山裕之さんに聞いた。
西山 裕之(にしやまひろゆき)GMOインターネットグル−プ グループ副社長執行役員・COO兼グループ代表補佐。1964年生まれ。神戸大学在学中にリョーマを創業し起業家として活動。1999年にグループジョインし、まぐクリック(現GMO アドパートナーズ)を364日(当時の史上最短上場記録)でNASDAQジャパン(現JASDAQ)上場を果たす。2015年に GMOインターネット(現GMO インターネットグループ)取締役副社長へ就任。COOとしてグループ代表補佐および人財開発部門統括を務める。大阪府出身――GMOインターネットグループは優秀な人財を確保する目的で「新卒年収710万プログラム」に取り組みました。なぜこのタイミングで実施したのですか。
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