先日、トヨタが発売したマイクロモビリティに試乗した。1台は3輪ながら従来のセニアカー(ハンドル形電動車いす)のように着座してハンドルバーを操作するタイプで、もう1台は立ち乗りスタイルのキックボードを3輪にしたようなものだ。
着座して走行するのはセニアカーとほぼ同じだが、操作系が両手どちらでも使えるようになっており、前輪が1輪なので切れ角が大きく小回りが利く。これは歩行者と一緒に移動する際には扱いやすい仕様だと感じた。
トヨタが発売したC+walk T。連続走行距離は16kmなので、歩行の代わりとしてのモビリティであり、これだけで移動の大半を賄うことは想定していない。障害物検知などの安全装備もあって、価格は36.3万円〜とまだまだ誰もが手軽に手に入れるものではなさそうだ。このGRのカラーリングは群馬トヨタグループがイベント用にあつらえたもので、オプションとして用意されているものではない一方、立ち乗りタイプは自立しているので安定感が高く思えたが、実際に試乗してみると小回りする際に車体が傾かないので、むしろ不安定な印象もあった。急転舵した際には自動的に減速するが、歩道走行可の電動キックボードよりも低速での移動に適したモビリティと言えそうだ。
これは免許を返納して代わりに乗るものではないだろう。免許を維持しながら、より安全に配慮した乗り物を用意する必要がある。それが超小型モビリティというカテゴリーであるはずだが、まだ普及の兆しは見えない。
なぜヘッドライトがまぶしく感じるクルマが増えているのか
なぜSUVは売れているのか 「しばらく人気が続く」これだけの理由
マツダCX-60は3.3Lもあるのに、なぜ驚異の燃費を叩き出すのか
なぜ人は「激安タイヤ」を買うのか アジアンタイヤの存在感が高まるリスク
カッコいいなあと感じる国産車、2位「プリウス」、1位は?Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング