人気トレーディングカードゲーム「ポケモンカード」(通称ポケカ)の新商品「ポケモンカード151」が発売された際、フリマサイト「メルカリ」での高額転売の横行が物議を呼んだ。同様に「ガンダム」のプラモデル(ガンプラ)、「PlayStation 5」(PS5)なども“転売ヤー”たちのターゲットになった過去があり、販売店はユニークな対策も講じているが、いたちごっこの様相を呈している。専門家は「転売がしやすい環境が整ってしまっている」と問題視する。
ファンが多く、転売対象になることが多いことから品薄傾向にある「ガンプラ」。対策としてヨドバシカメラが考案したのが、商品名クイズだ。もともと別商品の販売時に始まった手法のようで、ガンプラの販売にも活用された。
ネットで話題となったのは「Hi-νガンダム」というモデル。読み方は「ハイニューガンダム」というものだが、ヨドバシ店員のクイズに「エイチアイブイガンダム」などと回答した購入希望者が列から排除されていく様子がYouTubeなどに投稿されている。動画では「自分が買いたい商品なのに商品名が言えないのはおかしい」と毅然とした対応を取る店員に称賛の声が集まった。
ガンプラに関しては、他にも各社が対策を講じている。ヤマダホールディングス傘下「Tecc LIFE SELECT」(ライフセレクト)は、新作棚をあえて作らず、旧作、新作、再販分をランダムに陳列。新商品が分からないため、事実上の転売対策となっているとして話題になった。
名古屋市内の玩具店「おもちゃのミッキー」は、ガンプラなど人気商品を、開店と同時ではなくランダムな時間で陳列。購入時には、店内で商品の開封とパーツのカットを求める対策も行っている。
人気の高まりや転売の多発を受け、販売元のバンダイスピリッツは、流通業者への納品予定表の公開を休止している。
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