生成AI「ChatGPT」の活用が進む中、「進研ゼミ小学講座」を提供するベネッセコーポレーションが8月2日までに、小学生向けに「自由研究お助けAI」の無償提供を始めた。同社独自の安全設計で、使用用途を夏休みの自由研究に限定。夏休み期間中、提供する。子ども自身の思考を促し、学習のきっかけになる使い方を提案する。
生成AIの登場で利便性が向上する一方、「子どもたちの思考力が損なわれるのではないか」という懸念から、教育現場での活用については慎重な議論が進んでいる。こうした背景から、同サービスは「1つの答えを教えない」設計としている。さまざまな観点で自由研究のアイデアやテーマをみつけるためのヒントをAIキャラクターとのやりとりの中で提供するという。
ベネッセが独自に小学生親子に行った「ChatGPTの利用に関する意識調査」でも、保護者の約6割がChatGPTの利用に肯定的な見方を示した。ただ、「ChatGPTを利用してほしくない」と考える保護者も約3割程度存在し、その約半数が「自分で考えなくなりそうだから」といった思考力低下を懸念していることも分かった。
小学生親子「ChatGPT」意識調査 肯定派・否定派の理由1位は?
ChatGPT、学生の4人に1人が就職活動で利用 用途は?
ChatGPT導入 横須賀市が「全国で一番乗り」できた納得の理由
いまだにChatGPTの禁止を議論している組織が知っておくべき、AI開発競争の未来
企業のChatGPT利用率 米国51%、日本7% 要因は?
ChatGPT活用の「四季報」登場 ベータ版7月公開へCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング