「辞めたけど良い会社」 ランキング ワースト30社の特徴は？ ：IT業界退職者が選んだ（4/6 ページ）

[オープンワーク，ITmedia]

「辞めたけど良い会社」と感じるポイント

　前述の通り、トップ30社は「待遇面の満足度」「社員の士気」「20代成長環境」のスコアが高く、友人知人にもお勧めできるという結果となりました。各社の社員クチコミを読むと、外資日系問わず、自分の責任・裁量を持ちつつ自由に開発ができる業務環境、周囲も優秀なのでスキルが身に付く環境を評価する声があがりました。

「辞めたけど良かった会社」 ランキングで、1位は「グーグル」（提供：ゲッティイメージズ）

　「行う業務のレベルが高いため、業務を行っているだけでも必然的にスキルアップにつながるが、自分から学ぶ意思は忘れてはいけない。社内向けのセミナーなどがあり、自分の専門外の知識や技術も専門家から学べるのでとても良い場所であった」（エンジニア、男性、グーグル）

　「自分から吸収して学んでいく姿勢がないと成長は難しいかと思う。一方で、それらがある人にとっては成長の機会は大いにある。技術力が高く、どの分野でもその道のスペシャリストがいるので、分からないことがあっても誰かしら知っていることが多い」（ITエンジニア、男性、サイバーエージェント）

　「技術に関する知識を深く学べる。社内にも優秀な技術者が多数いるため、プロジェクト、部署の垣根を超えて情報を取りに行く姿勢があれば、より多くのことを習得できる」（セキュリティアナリシス、男性、エヌ・ティ・ティ・データ先端技術）

　「役職や等級が上がれば、それに伴ってどんどん給与も上がる。ただし、与えられるミッションも高くなるので、さらに上を目指す、または現状を維持するのは努力が必要。上司との評価確認がベースですが、売り上げを上げる、社内で何らかの貢献をするなど、自分自身のネームバリューを上げていくことが大切」（システムコンサルタント、男性、野村総合研究所）

　「やる気のある若い社員が多いので活気があり、真面目に働かない人も少ないのでモチベーションが保てる。自分がチャレンジしたいことには積極的に関わることができるので、スキルを積めば成長できる。一通りのことは学べた」（ゲーム、女性、ディー・エヌ・エー）

　また「退職を前向きに捉えてくれる」「退職後もアルムナイネットワークが構築されている」といった声も散見されました。人材流動性が高い、IT業界ならではの特徴と言えそうです。

　「環境として好ましかったが、次のチャレンジを目指しての前向きな退職をした。ただし出戻り文化が強いので、業界を一回りしたころにリクルーターから声がかかる。自分に付加価値がついたときには、以前の条件よりかなり良い状態で再雇用される」（コンサルタント、男性、日本マイクロソフト）

　「やりたいことが実現できる。自分の場合は毎週面談があって、やりたいことを話す機会があった。言い続けていれば本当に実現する。やりたい案件に何度もアサインしてもらった実績がある。また、前向きな退職を応援し、快く見送り出してくれた」（エンジニア、男性、カヤック）