フランス発「ティファール」の炊飯器が人気 「ザ・ライス」の特徴は?あの会社のこの商品(3/6 ページ)

» 2023年10月05日 08時00分 公開
[大澤裕司ITmedia]

炊飯時に遠赤外線を直接、米に当てる

 ザ・ライスの特徴は、遠赤外線をフタから放出するところ。米粒一粒一粒に直接熱を届け、米の表面にハリを生む。

 遠赤外線はそれ自体が熱を持っているわけではなく、物質の表面に到達し吸収された瞬間に熱に変化する。ほとんどの食材・物質の吸収波長領域は2〜20マイクロメートルだが、遠赤外線の波長領域は3〜1000マイクロメートル。このような性質により、遠赤外線は食材や物質に熱をよく伝え浸透させることができる。

フタから放出される遠赤外線(イメージ)

 「遠赤外線を炊飯時にフタから放出すると、お米に直接、火が入る感じになります。それにより、ご飯に香ばしさのようなものが生まれるほか、独特の粒立ちの良さや米粒のハリが生まれます」と島村氏。遠赤効果をうたう炊飯器は他社から登場しているが、遠赤外線を直接米に当てる炊飯器は、現時点ではザ・ライスしかない。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.