ChatGPT、実際どう利用? 「創作のヒント」「暇つぶし」を超えた1位は

» 2023年11月17日 12時10分 公開
[サトウナナミITmedia]

 米OpenAIが2022年11月にChatGPTを公開して1年。この間、AIに関する議論は活発となり、企業や自治体でも活用を模索する動きが広がっている。こうした中、一般の人々はChatGPTをどう使っているのか。AI導入支援を手掛けるチャットプラス(東京都千代田区)が調査した。

photo 一般の人々はChatGPTをどう使っているのか(ゲッティイメージズ)

ChatGPT、実際の利用率は?

 ChatGPTについて約2割が「利用したことがある」と回答。内訳は「何度か利用したことがある」が16.7%、「よく利用している」が6.0%。年代が上がるにつれて、ChatGPTの利用率は下がる傾向に。一方、20代の利用率は唯一30%を超える結果となった。

photo ChatGPT利用経験(チャットプラス調べ)

ChatGPT、実際はどう使っている?

 ChatGPT利用時のテーマ・ジャンルとして、最も多かったのは「コミュニケーション(一般的な会話)」で38.2%に上った。「生活・雑学」(32.0%)、「IT(インターネット・PC・スマートフォンアプリなど)」(21.1%)と続いた。

 ChatGPTの用途や利用目的は「調べ物・リサーチ」が最も多く、52.6%。「雑談、暇つぶし」(35.5%)、「創作およびそのヒント」(16.7%)と続いた。

 同社は「リサーチはどうしても時間が必要になるため、時間短縮を目的にChatGPTを利用している人が多いのでは」と分析している。

photo ChatGPTの用途や利用目的(チャットプラス調べ)

 具体的な利用方法としては「仕事での書類作成で、どのように作るべきか参考で使用した」(20代男性/会社員)、「顧客にメールに送る言葉の表現を調べた」(40代女性/パート・アルバイト)といったコメントが寄せられた。

 ChatGPTの改善してほしい点について、最も多かったのは「回答精度」で36.8%。「情報の正確性」(33.8%)、「リアルタイムでの情報更新」(21.5%)が続いた。

photo ChatGPTの改善してほしい点(チャットプラス調べ)

 ChatGTPの回答精度について、約7割が「人間に近い」と回答した。内訳は「ある程度人間に近いと感じた」が62.7%、「とても人間と近いと感じた」が7.5%。

 AIが人間の代わりになることについて「ある程度はそう思う」とした人が68.9%と7割に迫る結果に。「とてもそう思う」(15.4%)、「あまりそう思わない」(12.7%)、「全くそう思わない」(3.0%)と続いた。

photo ChatGTPの回答精度、人間の代わりになるか(チャットプラス調べ)

 AIが人間の代わりになるレベルまで進化した場合、AIと「友達になれる」という人は34.6%にとどまり、7割近い人がAIとは「友達になれない」とした。

 「友達になれない」とした人からは「気持ちを分かち合えないと思うから」(20代女性/保育経論)、「何を考えているか分からないから」(20代女性/公務員)といった意見が寄せられた。

photo AIと友達になれると思うか(チャットプラス調べ)

 調査は8月21〜22日にインターネットで実施。20〜60代の男女1007人から回答を得た。

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