月額5万5000円のサブスク別荘が好調 なぜ“入会待ち”が続くのか解約しない人の傾向(4/5 ページ)

» 2023年11月20日 10時54分 公開
[小林香織ITmedia]

海まで徒歩5分の新拠点に泊まってみた

 これまでは山や湖に近いエリアが多かったが、11月に初となる海拠点を千葉県一宮町にオープンした。本施設は海まで徒歩5分の立地。年間を通してサーファーが多く集まるエリアで、都心からクルマ、あるいは電車とタクシーで2時間ほどで到着する。

開業直前の「SANU 2nd Home - 一宮1st」を訪れた(サヌ社提供)
独立した1棟タイプのサヌキャビンよりも広々した空間(筆者撮影)
キッチンが室内の中心になるように設計している(サヌ社提供)

 今回は、千葉駅のスーパーで食材を購入し現地で自炊した。現地に到着してから買い忘れに気付いたのだが、施設の隣にあるコンビニで調達できた。また、同じエリア内にベーカリーカフェや、サヌの会員が自由に使える24時間営業の会員制コワーキングスペースもある。

 その他の施設は、クルマがないと買い物や飲食が難しいこともあるが、一宮町の拠点はこういった利便性の高さも魅力といえる。

地域の食材などを使えば、より特別な体験になりそうだ(筆者撮影)

 心地よく過ごせる設備は整っているが、ホテルや旅館のように至れり尽くせりではない。チェックインはオンラインで行い、使った食器類の片付けやゴミ出しも自身で行う必要がある。こういった一連の体験が、ホテル滞在とは異なる「日常感」を生み出しているような気がした。

徒歩約5分で海に到着(筆者撮影)

 筆者のようにクルマの運転免許を持たない人、または運転したくない人にとって、サヌはアクセスしづらい課題があったが、ここなら最寄り駅からタクシーで約5分と通いやすい。このような拠点が増えれば、より多くの層を取り込めるだろうと感じた。

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