マーケティング・シンカ論

価値の高いブランド、1位は「アップル」 日本ブランドの結果は?(1/2 ページ)

» 2023年12月04日 10時30分 公開
[ほしのあずさITmedia]

 ブランディング専門会社のインターブランドが発表した、グローバルのブランド価値評価ランキング「Best Global Brands 2023」によると、トップを獲得したのは「アップル」だった。2位に「マイクロソフト」、3位に「アマゾン」と続いた。

 日本ブランドはどのような結果だったのか。

ブランド インターブランドが発表した「Best Global Brands 2023」によると、1位は「アップル」だった(提供:写真AC)

日本ブランドの最高順位は6位

 日本ブランドの最高順位は、6位の「トヨタ」だった。そのほか、27位に「ホンダ」、36位に「ソニー」、63位「日産」、71位「任天堂」、90位「パナソニック」、100位「キヤノン」がランクインした。

ブランド 「Best Global Brands 2023」トップ50(インターブランド調べ)

 トヨタは、20年連続で自動車ブランドの最高位を獲得している。NPOが運営するメディア「コンシューマー・レポート」が22年末に実施した調査において、トヨタはレクサスやBMWと並び米国で最も信頼できる自動車ブランドと評価された。また、英国の「What Car?」が実施した信頼性調査でも、22年に英国で最も信頼できる自動車ブランドとして評価されている。

 ホンダは、ソニーやGSユアサ、世界最大の半導体メーカーであるTSMCなどとの関係を拡大しており、グローバルなEV市場での存在感向上を目指している。ソニーは、エレクトロニクスとエンタテインメントの世界的リーディングカンパニーとしてブランドの地位を築いており、昨年の39位から順位を上げた。

 日産は、EVに注力。22年9月には軽EV車「サクラ」が3万台を突破し、日本に「EV元年」の訪れを感じさせた。23年3月には電動化戦略をさらに加速させる修正を発表。グローバルで存在感を強めていく姿勢を見せている。任天堂はゲーム分野で存在感を示す。23年5月、世界同時発売したNintendo Switch向けソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は、発売後3日間で1000万本を売り上げた。

 パナソニックは、23年5月に発売した新作カメラ「LUMIX S5IIX」がソーシャルメディアユーザーに理想的なカメラとして評価を得た。キヤノンは、国際的なデザイン賞である「iFデザイン賞」を29年連続で受賞するほか、米国特許取得件数においても世界企業として5位、日本企業としては9年連続となるトップを獲得していることが評価につながった。

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