Z世代の4割「社会人以前から資産形成」 貯蓄意識の高い新卒は「初任給」何に使う?

» 2024年04月24日 08時00分 公開
[サトウナナミITmedia]

 新社会人の4割以上が、社会人になる前から資産形成を開始していることがネット不動産投資サービスブランド「RENOSY(リノシー)」を運営するGA technologies(東京都港区)による調査で分かった。新社会人は1年間でどれくらい貯金したいと考えているのか。

photo 初任給と投資に関する新社会人の意識調査(写真AC)

新卒 希望の貯金額は………?

 社会人1年目の資産形成経験者は41.0%、社会人2年目は55.7%に上った。「資産形成に関心がある」と回答した層も加えると、社会人1年目は73.3%、社会人2年目は85.7%と、半数以上を占める結果に。Z世代の新社会人の7割以上が社会に出る前から資産形成に関心を持っていること、さらに4割以上が実際に資産形成を始めていることが分かった。

photo 資産形成への考え(GA technologies調べ)

 社会人1年目が希望する「1年間の貯金額」では「25万1円〜50万円」が最多となり21.0%に上った。

 一方で、社会人2年目が実際に貯金した額として最も多かった回答は「10万1円〜25万」となり16.3%だった。また「100万1円〜200万円」とした人も14.9%に上り、貯蓄へまわす金額が少なかった人と多かった人で二極化が見られた。

photo 貯金額について(GA technologies調べ)

 社会人1年目の希望投資額で最も多い回答は「分からない・答えたくない」となり23.6%。一方で、社会人2年目に実際の投資額を尋ねたところ「投資はしていない」(29.6%)が最多回答となった。

photo 投資額について(GA technologies調べ)

 初任給の使い道について、社会人1年目、2年目ともに最も多い回答は「生活費」となりどちらも4割を超える結果となった。その他「貯蓄」「プレゼント代(家族)」などが上位回答となり、「投資」とした人は社会人1年目では5.5%、2年目では6.0%にとどまった。

 社会人2年目に「もしやり直せるならどう使うのか」と尋ねたところ13.0%が「投資」と回答。実際の使い道と比較すると開きが見られた。

photo 初任給の使い道(GA technologies調べ)

 社会人2年目に「初任給をもらった日の自分に伝えたいこと」を自由回答で募った。その結果「貯金」「使う」「投資」といった単語の使用頻度が高い傾向となった。具体的には「後回しにせずに、投資など資産形成のことを考えた方がいい」「貯金や口座と給料の口座を分けておいた方がいい」といった回答が寄せられた。

photo 初任給をもらった日の自分に伝えたいこと(GA technologies調べ)

 調査は、3月18〜25日にインターネットで実施。2024年4月に新卒として新社会人となった男女(社会人1年目)、もしくは2023年4月に新卒として就職し、働き始めて1年を迎えた男女(社会人2年目)を対象とした。有効回答数は1821人(社会人1年目1054人、社会人2年目767人)。

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