一方で近年、トップバリュブランドから若者受けを狙うような尖った商品が続々と登場している。中には、通常の食品メーカーがなかなか手を出したこともないような商品も見受けられる。
特に話題となったのが、2023年9月に発売した「トップバリュ クラフテル」シリーズの飲料だ。クラフテルとは「クラフトマン(監修者)」と「カクテル」を組み合わせた造語であり、材料や製法についてクラフトマンが作り上げていくこと、またカクテルのように楽しみ方が無限であることに由来しているという。
第1弾として発売した「クラフトコーラ By19 Nineteen」と「クラフトジンジャーエール By19 Nineteen」は、PBらしからぬデザインが特徴で、味や風味にこだわった商品として打ち出した。内容量は270ミリリットルで378円と、通常のNB商品としても決して安くはない。
商品名からしてアルコールに感じるが、両商品はノンアルコール飲料だ。登場した背景には、アルコール離れが進むとされる若い世代で、あえて酒を飲まないライフスタイル「ソバーキュリアス」が普及していることがある。その後、同年11月には第2弾として「身勝手 レモンコーラ」や「思わせぶり ビターレモンスカッシュ」など7商品を発売。第2弾の7商品は、赤・黄・青など商品ごとに色が分かれており、外観も特徴的だ。第1弾と同じく300円ほどと、こちらも安くはない。
第1弾の2商品は生産終了となったものの、2024年3月から新たに「トップバリュ クラフテル BAR-ish」シリーズも追加しているように、クラフテルシリーズは売れているようだ。BAR-ishシリーズは雰囲気や香り、温度感などのイメージをフレーバーに落とし込んだ“シチュエーションドリンク”をうたっており、ローアルコールやノンアルコールに特化したバーが商品の監修をした。
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どうしてそんな名前に? 「誰も傷つけたくないスポンジ」ウエルシアが考えた理由Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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