合理的で効率化が求められる社会。どんどん便利になる社会。何不自由なく生きられる社会。しかし、それと逆行するように人々の幸福度は下がっている。
もっと豊かで人間らしい暮らしを得るには、時間的な余白や、一見どうでもいいような機能、生活必需品ではないものの購入など、いうなれば「無駄」が必要なのである。無駄こそ心にゆとりをもたらし、無駄こそ周囲へのやさしさにつながる。真の豊かさを求める上での最強の武器である「無駄」について、社会を解剖していく。
世の中が加速度的に便利になる中、効率は良くなったものの面白さが失われてしまった……。だからこそ、今の時代には「無駄」が必要なのである!
そんな考えのもと鼻息荒く始まった本コラム。第4回目となる今回は、「意思決定をする上で実は結構大事かも!?」と筆者が最近感じている“高見え”の正体を探ります。
読者のみなさんの中には、ついつい「高級感のあるパッケージ」の商品を買ってしまいがち、という人もいるのではないでしょうか? 世の中には“高見え”を意識した商品がたくさん存在します。
筆者は最近、手土産を買う機会がぐんと増えました。
30代に突入し、周囲では子育てをしていたり、マイホームを購入したりとライフステージの変化があった友人たちが続々と登場。その影響で、独身同士だった頃とは遊び方が変わり、相手のおうちにお邪魔する機会がぐんと増えてきているからです。
毎回、ちょっとした手土産を買って家にお邪魔させてもらうのですが、手土産って選ぶのが本当に難しい……。いろいろな商品があって迷ってしまう中で私が意識していることは、味がおいしいことはもちろんのこと、“見栄え”です。
手土産を渡す際は、相手に「うれしい!」という気持ちをいかに持ってもらえるかが大切。限られた予算ではあるけれど「きちんと選んできましたよ」という意思表示をするために、見栄えは重要な要素だと思っています。つまり、きちんと“高見え”するかどうかが、筆者が手土産を選ぶ際のポイントになっているのです。
このようなことを考える中で、世の中には“高見え”にこだわっている商品がたくさんあるんだなとあらためて気付くようになりました。
例えば、以下などがあげられます。
このような“高見え”に、私たちは何かを選ぶ際、知らず知らずのうちに影響されているのです。
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