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「完敗ですね」しゃぶ葉の担当者が語る 素人の“だし”が「5.3倍」も選ばれた理由「次の駅まで」に読めるハナシ(4/4 ページ)

» 2024年05月16日 06時00分 公開
[土肥義則ITmedia]
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5月に第二弾が登場

 新商品を開発するにあたって、多くの担当者は何度も何度も次の言葉を耳にしているに違いない。お客さまの目線に立って考えること――。

 しゃぶ葉のケースでいえば、今回は「素人のアイデア」に軍配があがったので、担当者はこの言葉の意味を重く感じているのかもしれない。お客さまの目線に立って考えること――。

 「推し活」という言葉が使われるようになってから、20年ほどの月日がたつ。自分にとってイチオシの人やキャラクターを、さまざまな形で応援する活動のことだが、企業にとってもファンの存在は欠かせないものとなっている。「推し」てもらうことによって、次はどんな商品が生まれるのか。

牛たん食べ放題コース(期間限定、レモンハーブだし)
レモンハーブだし

 ……と思っていたら、5月16日に第二弾が登場している。その名は「花藻塩のねぎ塩だし」(7月中旬まで)。部員も100人を超えていて、再び議論を重ねて新商品を開発したようだ。

 ちょっと気が早いが、結果はどうなるのか? しゃぶ葉の担当者は再び「完敗」という言葉を口にするかもしれないが、販売終了後にこのセリフだけは言いたいはずである。部員と一緒に「乾杯!」。

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