「ビールを飲み過ぎてしまう」「飲むスピードが速いのでなんとかしたい」――。飲みづらいグラスの申込者数を見ると、こうした悩みを抱えている人が多いように感じるが、実はその兆候は他の数字からもうかがえる。
ヤッホー社は「正気のサタン」というビールを発売していて、この商品の特徴はアルコールが0.7%であること。お酒が強い人は酒量が減るかもしれない。お酒が弱い人にとって、適正なアルコール度数なのかもしれない。正気のサタンはこうしたニーズをうまくとらえていて、直近の出荷量を見ると、計画の130%で推移しているという。
「ビール党というのは、キンキンに冷えたモノをグビグビ飲むものだ。男は黙って、〇〇〇〇ビール(←他社名なので自主規制)」といった人からすれば、ちょっと信じられないかもしれないが、「自分に合った量を飲みたい」「ゆっくり飲みたい」といった層はじわじわ増えているようだ。
あえて飲みづらくしたグラスが人気となれば、記事もあえて読みにくくすれば、読者が“ゆっくりと味わってくれる”かもしれない。原稿を書きながら、そんなことをつぶやいていたら、編集部のKさんから厳しい言葉が返ってきた。
「絶対に、読まれません!」――。
おしまい(涙)。
「サントリー天然水 1L」はなぜ“細く”なったのか? ぽっちゃりにサヨナラした理由
銀座でなんと3時間待ち! 「アサヒスーパードライ」の新しい店と若者の関係
「サントリー生ビール」が売れている ヒットの背景に“違和感”あり
ぷかぷか、ふわふわ! なぜ「未来のレモンサワー」からレモンが浮かんでくるのかCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング