若者が「ディズニー離れ」をしているらしい。
根拠とされているのは、年代別来園率だ。大人(18〜39歳)の比率がコロナ禍前は50%台を推移していたのが、2023年3月には44.9%、2024年3月には41.0%まで下がっている。
しかも、小人(4〜11歳)に関してもコロナ禍前は15.0%だったものが、2023年3月は13.6%、2024年3月も13.4%になっている。ちなみに、中人(12〜17歳)は修学旅行などで訪れるからかほとんど変化はない。
では、なぜここにきて18〜39歳と4〜11歳の割合が減ってしまったのか。専門家によれば、ディズニーリゾート(以下、ディズニー)が「富裕層向けテーマパーク路線」を進めたことによって、低所得の若者や貧困家庭の子どもたちが気軽に行けなくなってしまったことが大きいという。つまり、庶民を切り捨てたオリエンタルランドのせいで「若者のディズニー離れ」が起きているというのだ。
ただ、個人的にはそういう単純な話だけではないと思っている。
確かに、今やディズニーの1デーパスポートは1万円を軽く超える。人気アトラクションやパレードで長蛇の列に並ばず楽しめる「ディズニー・プレミアムアクセス」(1回1500〜2500円)なども利用すれば、あっという間にさらに1万円だ。しかも、園内での食事やグッズもかなり高額なので、ディズニーに行くことを泣く泣く諦めた貧しい若者や経済的に苦しい家庭があるのは事実だろう。
ただ、そういう個別のケースをはるかに上回る減少要因がある。それは少子高齢化だ。
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