デザイナーになるには、合計150時間の研修を受けなければいけない。現在90種類以上のワークショップやロールプレイが用意されている。
シニアの自己肯定感を高めるには、ホスピタリティが最も大切という考えから、相手に喜んでもらうための褒め方やネガティブな言葉への対応方法などの実践的なスキルに加え、傾聴、対話力、顧客体験設計、シニア理解、エイジズムやウェルビーイングに関する知識の習得にも焦点を当てている。
成長段階に合わせたレベル別研修のほか、経験豊富なデザイナーが新人の相談役となるメンター制度も導入。この充実した研修体制が、自己成長を重視するZ世代にとって大きな魅力となっている。
特筆すべきは、研修プログラムが現場のフィードバックを基に常に進化している点だ。創業期からシニアへの訪問内容はすべて録音し、対話を分析することで、より効果的なアプローチを見出し、研修に反映させている。
これら研修制度やシニアに関する大量なデータをもとに、企業向け事業の展開も進めている。すでに引き合いも多く、同社の年間売り上げの9割程度がB2B事業だという。
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