生成AI導入後に新たに発生した業務や課題で最も多かったのは「生成AIが生成する成果物の品質を維持することが難しい」(21.5%)だった。次いで「生成AIを活用するために、新たに学習が必要で負担が大きい」(20.1%)、「生成AIの導入および運用に予想以上のコストがかかった」(15.1%)となった。
生成AIを活用していない理由を聞くと「生成AIを活用しなくても業務が遂行できるから」(20.2%)が最多に。「生成AIの技術がまだ発展途上であり、十分に信頼できないと感じるため」(15.3%)、「活用するのが難しいため」(14.8%)が続いた。
一方で、約55.6%が生成AIに対して学習意欲を示していて、今後さらに普及する可能性も見込まれる。
何があれば生成AIを活用するかを尋ねると「業務上の必要性」(24.7%)と答えた人が最も多かった。「具体的なAI活用事例や成功事例」(18.5%)を求める声も多く、様子を見ているエンジニアも少なくない。
生成AIの普及によって、エンジニアの仕事が代替されると感じるかを聞くと、87.9%が仕事の代替を意識していると答えた。だが25.4%は、具体的な対策を取っていない。
現状では「認識と行動のギャップ」が生じており、多くのエンジニアが変化の必要性を感じていながら、具体的な行動には移せていないことが明らかとなった。
調査は9月、インターネットで実施した。年齢の内訳は20〜29歳が9.7%、30〜39歳が14.7%、40〜49歳が26.7%、50〜59歳が30.3%、60歳以上が18.6%。年収の内訳は、200万円未満が5.3%、200万円以上400万円未満が15.7%、400万円以上600万円未満が32.3%、600万円以上800万円未満が25.0%、800万円以上1000万円未満が11.0%、1000万円以上1200万円未満が6.0%、1200万円以上1400万円未満が3.0%、1400万円以上が1.7%だった。
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