日々リリースされる新しい商品やサービスたち。その商品やサービスには、必ず企業側の思惑や狙い、生活者のニーズ、時代の空気感が反映されている。本シリーズでは、これらの「Insight」を考察していく。
マツダは、高い環境性能や先進安全装備を搭載した3列シートのクロスオーバーSUV「MAZDA CX-80」(以下、CX-80)を販売した。昨年12月に生産を終了した「CX-8」の後継モデルで、国内市場でのフラッグシップモデルになる。
CX-80について、同社は収益性の高い「ラージ商品群」と位置付けており、ラージ商品群の国内投入はCX-60に続いて2車種目。米国ではCX-70とCX-90が販売されており、CX-80の登場によって、マツダのラージ商品群4車種が出そろった形になる。
7人乗りのクルマはミニバンが主流の中、3列シートのSUVは珍しい。広い車内空間を生かして、他社にはないモデルで売り上げアップを図っていく。国内販売目標は月間1400台で、欧州でも販売する。メーカー希望小売価格は394万3500〜712万2500円。
本モデルは、優れた走りと燃費性能を両立する3種類のパワートレインを搭載している。
電池容量17.8kwhの大容量バッテリーと大型モーターを組み合わせ環境性能の向上を両立する「e-SKYACTIV PHEV 2.5L直列4気筒ガソリン+モーター」、独自のハイブリッド技術「M HYBRID BOOST (48V マイルドハイブリッド)」を組合せた「e-SKYACTIV D3.3 3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン+モーター」や「SKYACTIV-D3.3 3.3L直列6気筒ディーゼルエンジン」を搭載し、走りと優れた燃費性能を実現した。
サスペンションは前輪にダブルウィッシュボーン、後輪にマルチリンク形式を採用し、上質な乗り心地を重視している。また、後輪駆動ベースの旋回性と安定性を生かし、高速道路での直進安定性とライントレース性を高めた。
なぜヘッドライトがまぶしく感じるクルマが増えているのか
なぜ人は「激安タイヤ」を買うのか アジアンタイヤの存在感が高まるリスク
なぜ「プリウス」が標的にされるのか 不名誉な呼び名が浸透している背景
なぜ「時速5キロの乗り物」をつくったのか 動かしてみて、分かってきたことCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング