開発の過程で最も苦労したのが、中味の設計だ。完成品として売られている炭酸飲料と、おうちドリンクバーは微妙にレシピが違うのだという。
会社としては、飲む際におうちドリンクバー1:炭酸水4で割ることを推奨している。しかし、「甘いものが苦手だからかなり薄めに」「お風呂上りに飲みたいからさっぱり薄めに」「今日は疲れているから濃いめに」など、気分やシーンに合わせて飲みたい濃さは変わってしまう。「おうちドリンクバーに求められたのは、『濃い』『薄い』といった差があっても、例えばC.C.レモンの味の幅に収まるようにすることでした」(宮内氏)。
また、炭酸水だけでなく、コーラや果汁飲料、牛乳などの飲み物で割ることが想定された。そこで、試作時には、さまざまな割材を用意し、とにかく割って飲んでを繰り返したという。
開発当時、フレーバー候補は4種類あり、割る時の割合も1:4、1:3、1:6など複数を試す必要があった。割材は12パターン用意し、合計100回ほど味見した。レシピの設計には半年以上かけたという。
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